ずいぶん遅くなりましたが、大学歌謡際について。
 この10月の末に、野外コンサート、しかも夜の9時40分からというなぜこの状況で行ったのか理解に苦しむ時間設定。このコンサートは生放送でMBCで放送され、新聞によれば放送は12時半まで。本気だ、これは。でもこのコンサート、過去の模様などが放送されていたのを見るとかなり伝統のあるコンサートのようである。

 出演者は事前の情報では、司会がイ・ムンセ、出演がサヌリム、カン・サネ、キム・ゴンモ、キム・クッチン(彼はコメディアン)、N.E.X.T、アン・チファン等。MBCのおじさんいわく「みんなの好きな歌手がぜ〜〜ぶ出ますよ」という顔ぶれ。この顔ぶれは確かになかなか見られない。そのほかにファン・ヨンエも出るとのこと。これは行かずにいられないということで、出かけた。

 9時くらいに会場の延世大学の運動場へ到着。客席は前の方はほとんど埋まっている。後ろの方に席をとる。プロデューサー(PD)が出てきて、放送開始の直前のCMはこれだから、それが終わったら一斉に拍手するようにとか、盛り上げる練習をしましょうとか言って客席に練習をさせる。この日はこのPDが最も面白かった。

 そしていよいよ放送開始。まずコメディアンのイ・フィジェが出てきて、まず1曲歌い、その後司会のイ・ムンセ登場。盗作騒ぎからしばらく見なかったが、久しぶりに見たような気がする。

 コンサートは3部形式。第1部が各地域選抜の大学生12組によるコンテスト。1曲ずつ歌ってそれを審査員が見て第3部で結果を発表するもの。これら大学生の中では、ロック系の男がよかったが、結果発表まで見ていないため、結局誰が選ばれたのか分からない。ミスコンのように眞、美とか選ぶわけではないと思うが。

 そして10時45分くらいからいよいよ第2部スタート。ここが私の見たかったところである。まずはサヌリムが出てきて2曲。「カジマオ」などを歌う。サヌリムがトップですか、MBCも飛ばしてます。相変わらずドラムの人が楽しそうに激しくたたいている。いつ見てもこの人たちは楽しそうだ。そこがいい。もう40代のおっさんで少し格好悪いのがかっこいい。

 続いて2人目はユン・サン。ピアノの弾き語り。聞いたことがあるいい曲だったが、曲名を忘れてしまった。多分彼の最大のヒット曲でなかったかとおもうが。そして3人目がアン・チファン。キャップをかぶってギターの弾き語り。今回の私の目玉は彼だったのだが、曲は知らない曲。私は「ネガ マニル」とか「スプルル ヘチミョ」が好きなのだが、それが入ったCD1つしか持っていないのだ。彼の歌いかたと歌声が好きだが、私もまだまだ勉強不足である。

 4人目はキム・ゴンモ。何をやるかと期待していたが、彼もピアノの弾き語りでバラード曲。やはり周りの歌手やこのコンサートの趣旨を考えてダンス曲は1曲もなしであった。キム・ゴンモは歌手としては久しぶりに表に出てくるのではないだろうか。新譜を早く出してほしいものである。続いて5人目はファン・ヨンエ。「チョユル(調律)」という曲で独特の世界を作り上げていた。何と言うか、韓国独特のゆったりと流れるリズムに彼女のちょっとくせのあるヴォーカルで。

 そして6人目はカン・サネ。「ビタッカゲ」という曲1曲だけだった。1曲だけなのと観衆の盛り上がりが今一つなのと生中継で時間に制限もあったため、彼自身は納得いかないようだった。

 そして次が最後、最後はN.E.X.T。このメンバーでN.E.X.Tがトリというのは意外だったが、実際に始まってみると驚きである。周りの大学生が総立ち。これには驚いた。それまで比較的静かだった客席が一気に盛り上がった。シネチョルおそるべし。彼らが大学生の間でこんなにも人気があったというのは今まで知らなかった。結局彼らは「Are you ready?」ともう1曲、私が宇宙系と呼んでいる彼ら独特の曲である。ボストンとかは確かこんな感じじゃなかっただろうか。そして盛り上がりが最高潮に達したところでこのコンサートの第2部は終了。この時点でもう12時間近である。実はかなり寒かった。着込んではいったもののそれでも足とかが寒い。N.E.X.Tが終わるとかなり帰っていく客もおり、私も寒かったので第3部の大学生部門の結果発表は見ないで帰った。今日の一番の収穫はすさまじいまでにN.E.X.Tに人気があるということが分かったことである。なぜTVにもあまり出ないのにベスト10番組でも上位にランキングされるのか分からなかったが、これで納得した。それぞれ支持層が違うということである。

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