久しぶりにライブに行った。知り合いのMさんに誘われて、ソ・チャンヒのコンサート。MさんのともだちのHさんも一緒に。場所は貞洞文化芸術劇場とかいうところ。場所は徳寿宮の裏の方(こういう言い方しかできない。)

 その日は土曜日で4時からと7時からの2回公演。ジャニーズのようなことを平気でするんですよね、こちらの歌手は。しんどくないのかな。会場に入ると客の入りは八分くらいかな。ベスト10に入る歌手でもこれですからね。韓国はよく分かりません。チケットの2万ウォンが高いと思うのでしょうか。

 知らない方のために、ソ・チャンヒの紹介をしますと、今年の春2枚目のアルバム「THEN TO NOW」から「ヒョンミョンハン ソンテク(賢明な選択)」がベスト10に入るくらいにヒットしました。ダイナミックな歌い方と爆発的な声量が持ち味。私は、初めてテレビで見たときに、ほとんど化粧なしにジーンズで歌っていたのも気に入って、CDを買いに走りました。ただ、その後どういうわけか変なかつらをかぶってがっかりしました。どうして韓国はこうなのかと思ってしまいました。でも、歌はうまいです。ライブでも歌ったのですが、洋楽のHEARTというグループの女性ボーカルに歌い方など似ています。

 ライブは若干おして始まる。1曲目はバラードから。2枚しかCDを出していないので2枚目のアルバムからはほとんどの曲を歌ったと思う。2曲目、3曲目はダンス系で「ネガ ペウン サラン」等。彼女は本来ロックを嗜好していると思われるのだが、TVでヒットした結果、ダンス歌手という取り上げられ方をしており、私も違うんじゃないかと思っていた。実際、彼女もライブの中で「私はダンス歌手じゃなくて、ロッカーだ。」と声を大にして言っていた。ただ、アンコールでは「ダンス歌手の私も応援してね。」と言って、なかなかお茶目な面も持ち合わせている。

 ライブはバラードとダンス系の曲を混ぜながら進んでいく。彼女は登場したときから足を引きづっていたが、どうも前日の初日の公演で怪我をしたらしく入院までしたらしい。おかげで動きは少なかったが、かえって歌をしっかり歌ってくれたので良かったかも。とにかく、歌い上げてくれるのが耳に心地よい。「私が好きな歌手です」といってHEARTの「What about love」を歌ってくれたのは良かったなあ。HEARTは高校生の時、好きだったもんなあ。

 ライブは進み、途中で一旦引っ込んで、スタイルというダンスの歌手が出てきて数曲歌う。それが終わって、ソ・チャンヒは今度は客席から登場。オーロラ輝子なみの登場で、なかなか良かったのだが、客の盛り上がりが今一つ。この日は全体的に客が静かで、ソ・チャンヒも後半では「次はダンスの激しい曲だから、座っていられないよ。」とそこまで言っているのにそれでも立たない。そのうち、ついにMさんとHさんが立って盛り上げる。我々は真ん中の席の10列目くらいに座っていたので必然的に私たちの後ろは立ちはじめてようやく盛り上がってくる。あとから聞いたが、Hさんは韓国の歌手はソ・チャンヒとオム・ジョンファしか知らないのだが、特にソ・チャンヒは一度聞いてファンになったらしく、初めはソ・チャンヒと言う名前を知らなかったので、店で「ヒョンミョンハン ソンテク」を歌ってテープを購入したという、なかなかの人である。

 そんなHさんの盛り上がりにより、会場の雰囲気も変わり、だいぶ立つ人も増えてきた。ただ真ん中の前の10列くらいが静かでその周りばかり盛り上がっている。最後は「ヒョンミョンハン ソンテク」で締め。その後アンコールでは、1集から「ヘオジヌン キフェ(別れる機会)」。ダンス歌手か、ロック歌手かで、世間と自分の方向がずれてしまった彼女は、次の第3集ではロック歌手として生まれ変わるそうです。次回作も期待です。

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